、、、なんでだ?

たしかに、毎日のようになりたい、なれたらな、と思ってた。

だけど、こんなの、、、こんなのありっこない。

だけど、実際に鏡の中に写り込んでるのは
俺、だけど、俺、じゃない。

中身は俺だ。でも、外見は、、アネモネだ。

白い綺麗なサラサラの毛並みに、右の耳だけ優しいグレーの毛してて
フワッフワのしっぽ。

ピンクの綺麗な肉球に昨日、切ったばっかりの爪。
首には、買った当時から付けてる優しいブルーの首輪。

なにもかもが、アネモネになってた。

んじゃー、俺は?
俺の体は?

そー考えると、びっくりしていられない。と思い、軽快に階段をのぼり、自分の部屋の前に来た。

でも、困ったことにいつも、アネモネがどーやって入ってきてるのかが、分かんないのだ。

考えろ。考えるんだ。

いつも、アネモネがどーやって、開けてるのか、、、