逃げた私は、中庭にいた。
「もう、やだよぅ…」
そんな口を、こぼしていると…
「美春ちゃんっ!大丈夫っ?」
息を、切らせながら、花がやって来た。

「はっ…花ぁ…」
花の姿を見て、安心して涙がでてきた。
「美春ちゃん……、だから、無理しないでねって言ったじゃん……!」
「うっ、うんっ…」
「話せるなら、私でいいから、話してくれない?
あ、話せないなら、全然話さなくて
いいからっ!」
「っ……、ありがとうっ…。花っ。」