「私ね、寝てる時に声を聞いた。 隼永くんの声を聞いたの。 その時、私、隼永くんの顔、思い出しちゃってさ…。 それで………。 だから、戻って来られたのは隼永くんのおかげだよ?」 そういってにこっと笑うと抱き締められた。 「心配したんだからな…。 俺、お前が目覚めなかったら……。」 「心配……かけちゃったね。ごめん。 もう、大丈夫だから。ね?」 「ああ。」 「ねぇ…隼永くん…。」