背中に鈍い痛みを感じる。

自分の姿を見ると、
刃が背中に刺さっていて、お腹を貫通している。




これは…すごいことになったね。

でも、
私が倒れる前に、敵を倒さないとね。



相手は私が重傷を負って動けないと思っているのか、攻撃はしてこない。

よし、今だ!


「響縛!」


呪文を唱える。


「え、なにっ?!動けないじゃない!!」


「ふふふっ、
私、まだわざくらい発動できるからね。
油断なんて、しないでくれる?」