「”隼永”って呼んで?」


「は…やと…くん?」


「ああ

で、君の名前は?」


「神崎 優梨。」


「”優”しい”神”様、なんだね。」


びっくりした。
こんなこといってくれるの杏以外いないんだもん。


「そういってくれる人、2人目。」


「1人目はさっきのお友達?」


「うんっ。大切な友達…。

小さいときにね…」


「うん。」


「羽や髪のせいで”変”って言われたの。
でもね、杏は
”可愛い”って”すごいじゃん”
って言ってくれた。」


「そうなんだ…。
いいね、君は……。」


「なんで?
隼永くんは
何でも出来るし、かっこいいし、
完璧で、いいじゃん?」


「でも、そういうところしか見てくれないだろ?」