「本当……だったんだね。」


「あの……誰にも言わないで下さいね。」


「敬語じゃなくていいよ。

絶対、誰にも言わない。」


「うん。ありがとう。ほんとに王子様だね。」


「王子様か……。」


「完璧だから、王子様。でしょ?」


「王子様って呼ぶのやめて?」


「どうして?」


「王子様って呼ばれるの、嫌だから。」


「あ、ごめん。」