「大野瀬さん、秋原さん、不可1…」

ボソッと誰かの声が聞こえた。
前にいる女の子。

無理矢理、優花という子に前にされてしまったあたしなんだけど。
あたしの前はすごぉーくすごぉーく影が薄い!薄い薄い薄い!!

「あ、あんた…」

「失礼しました。わたくし、神崎帝といいますわ。私語厳禁の本校ですし、規則だって厳しいんですもの。おそらく今ので二人は不可をされたと思いますわ…」