君と私の時間


渡したら、

『あ、ありがとう。』

と、焦っていた君を覚えてる。
どんな君も大好きで、同じクラスになりたくて
何度も願ったんだ。
でも、いざクラスを発表されたら
神様は私たちの恋には厳しかった。
クラスはあっけなく離されたんだ。

その日はショックでどれだけ落ち込んだだろう。
でも誰にも言えるわけなくて。






そのまま
春休みは進み、あっという間に始業式。
新しいクラスで楽しくやろう、
気合いを入れた。

クラス違くたって大丈夫、
私なら君を裏切らない。
君も私を裏切らない。

本気でそうお互い思っている。

……いや、本気で思っていた。