君と私の時間



次の日、今日でこのクラスが終わる。
何気楽しかったこのクラスの皆と
お別れは、私にとっての地獄だ。
クラス替えはしなくていい。
何度そう願っただろうか。
でも結局はクラス替えするんだ。
涙が流れそうだったが今は泣かない。

席に着き、皆と喋る。
楽しい時間はあっという間。
先生が来たから鞄の中身を全て机に入れようとしたとき。
机の中に何かが……手紙が入っていたんだ。
しかも治樹から。
先生にバレないように授業中読んだ。

思わずにやけそうな内容。

【李音へ】
今日でこのクラス最後。
そして伝えたいことがあるんだ。
好きだよ。
【治樹】

それだけかいてある手紙。
たつた三行だけだけど、すごく気持ちが込もってるきがした。
でもそんなすぐに返事はできなくて
このクラスでいることはなくなった。

そして返事をしないまま春休みに入り
3月最後の日、離任式で再会した。
今日こそ返事をすると、手紙を書いてきた。
それを渡そうと、決心したんだ。