『おい。』


頭の上から低い声が聞こえた。




...あ!今、冬麻に抱きしめられてるんだった!



『姫になれよ...?ダメか?』


...んむっー!
その...子犬みたいな目であたしを誘惑しないで!



だってほら...

「いいよ、もう...なんでも」





みんなの側にいられれば、なんでもよくなっちゃう。