そう思ってたのは...



ーバンッ!



あたしがいた空き教室の扉が勢いよく開いた。



『みーっけ』


彼はそう言いながら優しく微笑みかけてくれた。





こんなに暖かくなる気持ちはいつぶりだろう?




「一人にしてって...言ったよね...?」


さっきまで微笑んでいた彼は急に真顔になった。


『過去を...教えて欲しい。お前の過去。』




どうしてこんなに頼りたくなるの?
どうしてこんなに...好きになっちゃうの...?