そう言い、去ろうとしたあたしの腕を誰かが掴んだ。




そしてー。

ーパチンッ


倉庫裏に乾いた音が響いた。




...真彩があたしの頬を叩いた。


真彩の目には涙が溜まっていた。




《ねぇ...どうして?どうしてなの!?
そんなに私達、頼りない?そんなに邪魔?》



真彩は、涙を頬に流しながらあたしに聞く。



でも、あたしは何も答えられなかった。



ただ。

「ごめん...」

しか言えない自分がいた。