心がえぐられたように痛み始める。


「...っ!」

冬麻たちに、会う前のあたしならここで諦めていただろう。

でも、あたしはもう前のあたしとは違う。




「...っ!
あたしの彼氏に触らないでっ!」


あたしは冬麻に群がる女の子たちの輪に入った。



『っ!姫那...?』

そう呟く冬麻の腕をグイッと引っ張り近くの公園に向かう。

女の子たちの《何よ、あの子。横取り?》って
悪口を背感じながら。