《なになになになに!?どーゆう関係?》

なんでもすぐに興味を持つ來夜は関係性を聞いてくる。



「桜龍のみんなを...裏切ったあの日。
話を聞いてくれたんだ」


それだけ。と答えたあたしに冬麻は怒ったように
あたしの腕を引いて総長室へと向かった。


後ろではみんなが《どこ行くんだよ!?》と
叫んでいた。





ーガチャ



ーギュッ



『なんであいつに話せて
俺らには話せなかったんだよ...?』


あたしの耳に冬麻のか弱い声が聞こえた。


「あたしなりに...桜龍を守りたかったんだよ」

ごめんね。と謝った時。



ーチュッ


あたしの唇に冬麻の少しの熱を持った柔らかい唇が
押し付けられた。