ーーー



《そこに座りなさい》


言われるがまま座るあたし。



《今まで申し訳なかった。》

おじいちゃんはその言葉とともに頭を下げた。



《昨日、風吹に言われたんだよ。
〝人の人生を無茶苦茶にして楽しいか〟とね》


...人の人生を無茶苦茶にして楽しいか、か。




《遅いが謝らせてくれ...悪かった》

「ほんとに...遅い」


冷たく言い放ったあたしにもう一度頭を下げる。


《息子を殺すなんて...最低だな、ワシ。》

おじいちゃんは、小さい声で言った。