本当の私〜She has two-faces〜

『わかった...ならやらせてもらう』


あたしはギュッと目をつぶった。



「...?」

『殴るとでも思ったか?ふざけんなよ...っ!』



そう言って冬麻はあたしを担いだ。





「...っ!何やってんのよ!降ろして!」

『ごめんな。それはできねぇー。』



...っ!何なのよ。


『お前の兄ちゃんから聞いた。』


またいらんことを!






『俺たちは戦いにきたわけじゃない。
お前を...姫那を助けにきただけだ』






...裏切ったのに。
どうしてまた来るの?



「どうして...来たのよ」

『言っただろ?助けにきたって。』



桜龍の優しさを知るほどに自分が惨めになる。



「勝手なことしないで...!」


...突き放せばもう来ない?
会いたい。でも、会えないんだよ。



ごめん。と小さくつぶやいて冬麻から離れる。