階段を降りると、下っ端の子たちが駆け寄ってくる。


《もう帰っちゃうんすかー?》

...優しいんだね。


《あ、あの...!少し話しませんか?》

そう言ってきたのは桜龍の次期総長とも言われている
竹永陽斗(たけなが・はると)くん。



なんでだろう?って思ったけど...
今はなんだか、近くにいて欲しかった。


あたしは、いいよ。とだけ返事をして近くの公園へと向かう。