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時も過ぎ、夏も終わり秋になった今。


そして、あたしは桜龍から離れなくてはならない日が
だんだんと近づいてきていること。



恐怖だけがあたしを襲う。



『最近、顔色悪いぞ?』

心配してくれる人がいて。


《なんかあったら言ってね》

優しく声をかけてくれる人がいる。



こんなに恵まれた環境にいるのに。

どうして何も言えないのだろう。



やっぱりあたしは...
ただの弱い人間でしかない。