「智沙ちゃんって暖かいね。
抱き締めてもいーい?」

「は、はい...」


目を合わせないで答えた。

あ、暖かい...気持ちいい。


「なんでそっちむいてるの?
こっち向きなよ。ほら。」


きっと今、顔真っ赤だ...。


「 寒い?じゃぁ、ほら智沙ちゃんも
僕のこと抱き締めて?」

「え...だって...」


ほら。っていって沖田さんはわたしの手を

つかんで無理矢理沖田さんの背に手を

まわされた。...沖田さんは満足したみたい。


「じゃぁ。おやすみ。」

「お休みなさい。」


抱き締めたまま、抱き締められたまま

寝るの?でも、沖田さんなら全然いやな

気持ちにならない...でも、このドキドキは

なんなんだろう?...沖田さん...。

このままわたしは眠りについた。