そんな曖昧な気持ちを抱えながら歩き続けて15分
ようやく私達は学校についた
周りはもうすでにたくさんの人がいた
きっとみんな1年生だろう
「わー、人多い」
浩斗はそう言いながら人混みをかき分けていく
この中にきっとあの人はいるのだろう
私は彼の姿を探した
「新入生の皆さんはクラス分けの掲示を見て速やかに体育祭に移動してくださーい」
どこからか先生が私達に向かって言った
「だって、結愛、行こ」
「あ、うん」
周りの人達が一斉に掲示版に集まる
ここから高校生活が始まるんだと思うと少し緊張する
「んー...見えない」
無理矢理突っ込んで前へ出た
白い大きな紙にたくさんの名前がかいてあった
私はすぐに自分の名前を見つけた
「結愛、あった?」
「ん...あ、あった3組....浩斗も一緒!」
「本当⁈よかった」
「うん!よかっ..............えっ?!」
クラスの名前を端から順番に見ていった私は思わず目が止まった
「どうかした....?」
