名前のなき想い



休み時間になると、教室が賑やかになる…

教室を見渡し、外を見るとちらほら雪が舞っていた。

もう窓の近くは肌寒いな…

私はカバンからブランケットを取り出す…

「足とか冷やすとお腹の子供に良くないから持っていきなさい。」

朝、お母さんが私に持たせてくれたブランケットを膝にかける。

暖かい…

お母さんの顔が頭に浮かび…

ブランケットを見つめていると…

「姫優、寒いの?」

私のブランケットを見て龍星が私に尋ねてくる。

「もう窓の近くは寒いね。」

私は龍星に苦笑いを浮かべる…

「確かに、そうだね。」

「早く席替えしたいなぁー。」

「もうしないでしょ。」

「え?
そうなの?」

私が驚いていると…

「だってもうすぐ冬休みだし。
ってか1週間もすれば冬休みだよ。」

龍星は呆れたようにそう言うと、次の授業の準備をはじめ出した。