名前のなき想い




「お母さん、いってきます。」

私はリビングを出て、玄関に向かい靴を履きドアに手を掛ける…

「姫優?
無理はしないのよ?
体調が悪くなったら保健室で休むのこと。」

お母さんは心配そうに私を見つめる。
そんなお母さんに私は笑顔を向ける。

「わかってる。
そんなに心配しないで。
じゃあ、いってきまーす。」

私はいつもの様に学校に向かう…

学校に着くと、麻恋が私の元に駆け寄ってくる。

「姫優!!!
おはよー。」

「おはよ。」

「姫優、昨日どうだった?
連絡来ないから心配で…」

麻恋は誰にも聞かれないように小さく呟く。

私は麻恋に笑顔を向ける。

麻恋も私を見て笑顔を返し

「よかった。」

それだけ言うと自分の席に戻っていった。

私も自分の席につき、しばらくすると先生が教室に入ってきて授業が始まる…