名前のなき想い



私は深呼吸をし、写真を見つめながらお母さんに伝える…

私の気持ちを…

「お母さん…
私生みたいの…
今日、この写真を見て
この子に会いたいって思った…」

「それが姫優の答えね?」

私はお母さんの言葉に強く頷く…

「姫優?
お腹の子のお父さんの事なんだけど…」

ちょっと聞きづらそうにお母さんは
父親の事をたずねてくる…

そうだよね。
それがやっぱり気になるよね…
私はありのままをお母さんに伝える。

「父親は海翔だよ…
だけど、海翔とはもう別れたの…
この事に気づいたのは海翔と別れてからだし、海翔にこの事を伝える言う気はない。
私は一人で育てていくから…」

私はそれだけ言うと、
お母さんの言葉を待つ…

「そうだったのね…
一人で辛かったでしょ?
姫優の覚悟はわかった…
お母さんは姫優を応援するわ。」

お母さんはそう言って私の手を握り優しく微笑んでくれた。