~放課後~

私達は隣町の薬局屋さんに来ていた。

「麻恋ここって?」

「地元で買って知り合いに見つかるのやっかいでしょ?」

麻恋は笑ってそう言うと薬局屋に入っていった。

しばらくすると、紙袋を持って帰ってくる。

それを私に手渡し、私達は近くのコンビニ向かう。

私はトイレにかけ込みそれを使用する…

私がコンビニから出ると、
麻恋は私に駆け寄り私の顔を心配そうに見つめてくる。

「麻恋?私…やっぱり…」

私がそこまで言うと麻恋は私をそっと抱きしめ呟く。

「姫優、私はいつでも姫優の味方だから。

姫優がどんな決断をしても私は姫優の側にいる…」

「麻恋…ありがとう。」

「姫優?
1つだけ聞いていいかな?」

その言葉に私は頷く。

麻恋の聞きたい事はわかっているから…
           
「この子のお父さんは、海翔先輩だよね?」

麻恋は私の手を握りながら聞いてくる…

「そうだよ…
でもこの事は海翔には絶対に言わないで…」

麻恋を真っ直ぐ見つめ私は言う。

私がこの事を海翔に伝えれば、

海翔は責任を感じ私の元に戻ってくるから…

「姫優がそういうなら私は言わない。」

その帰り道、
麻恋は家まで送ってくれた。

家の前まで着くと麻恋は私を抱きしめ

「姫優、今度病院行こうね。
私がちゃんとついて行くから。」

麻恋はそれだけ言うと、
私に家に入るように告げ
私が家に入るまでずっとその場にいた。