私は涙が溢れて止まらなかった…     

「姫優?
泣かないで?」

海翔は私の涙を指で拭いてくれる。

「俺はもう姫優の涙を拭いてやらないから…
ごめんな…」

海翔…
もう謝らなくていいよ…

謝らなきゃいけないのは私のほうなんだから… 

貴方の事を疑い…
貴方を信じらなかった…
今でもこんなにも海翔の事が大好き…
彼の優しさが今も伝わってくる…
私は別れを告げたことをこんなにも後悔してる…

でも…
海翔には幸せになってほしいから…

私は涙を拭い、海翔の手を握り今言える精一杯の気持ちを伝える。

「海翔?
私海翔に出逢えて本当によかった…
海翔を好きになってよかった…」

私は海翔に笑顔を向ける。 

それに海翔も笑顔で応えてくれた。

その帰り道、
私の耳には海翔から貰ったピアスが夕日に照らされ輝いている…

海翔からの最後のプレゼントが…