チャイムが鳴りみんなは自分の席に着く。


そして、いつものように授業が始まる。

私の席は窓際の一番後ろ。

授業を聞かずぼーっと外を眺める…

今日も空は雲ひとつない快晴。

「ちゃんと授業受けないと、
大学に行けなくなるよ。」

私は声のする方に視線を移す。

私の隣の席は龍星。

家も隣なのに席も隣とかもううんざり。 

「龍星はいいよねー。
いつからそんなに頭がよかったの?
私より頭がいいとか信じらんない。」


「僕はもともと頭がいいの。
姫優が知らないだけ。」
 
私は、自慢げに話す龍星を無視し、教室を見渡す…

こんなに暑いのに皆よく授業に集中できるなぁー

なんて思いながら、私はノートにペンをはしらせる。