龍星は驚いた顔をして
「お前ら何してんの?」
そう言うと私たちの所に近づいてくる。
「龍星部活終わったの?」
私が尋ねると龍星は麻恋が泣いてることに気づき…
「終わったけど…何で佐々木泣いてるの?」
わけわかんないって顔で
私に聞いてくるので私が説明すると…
龍星は深いため息をつき…
「何で佐々木が泣いてるんだよ…
泣きたいのは姫優の方だろ?」
「だって姫優の気持ち考えたら泣けてきちゃってー」
麻恋はまた泣きはじめる。
私と龍星は顔を見合わせて笑う。
「何で笑うわけ?」
「麻恋もう泣かないで、
私はもう本当に平気だから。」
海翔と別れたのは昨日なのに
私は今全然落ち込んだりしていない。
それはきっとこの二人がいてくれたからだと思う…
あの時、龍星に会わなかったら
私はこんなに笑えていなかったと思う。
龍星に今の自分の気持ちを聞いてもらって
想い存分泣けたから…
今の私がいて…
こうやって自分の事の様に泣いてくれて…
真剣に私の話しを聞いてくれる麻恋がそばにいるから…
私は私でいられる…
私の大切な友達。
今もそしてこれからも私には欠かせない存在だから…
これから何があっても
私の側にいてほしい…
そう想うのは私だけかなぁ?
