名前のなき想い



海翔とはあの公園で別れた…

「今帰り?」

誰かが私に声をかけてくる。

声のする方を向くと…
部活着を着た龍星がいた…
    
今一番会いたくない人に会ってしまった…
なんて思ったけど会ってしまったんだから仕方がない。

私は龍星の隣を歩く。

「龍星は部活の帰りだよね?」

「そうだよ。姫優体調は大丈夫?」

龍星は私の体を心配してくれてるみたい。
         
「もう大丈夫だよ。」

私は笑顔で応える。

すると龍星は少し真剣な表情で

「ちゃんと海翔先輩と話できたの?」

私は龍星の言葉に驚いて足を止める。

だって私、龍星に海翔と話すこと言ってないから。

それに気づいた龍星は

「ごめん。佐々木に聞いた…」

「そうなんだ。麻恋はお喋りだなぁー」

私は少し黙り、深呼吸をして今日の事を話す。

「ちゃんと話せたよ。」

「大丈夫?」

「全然大丈夫だよ。
最近全然会ってなかったからかなぁー。
寂しいとか悲しいとかないもん!」