名前のなき想い



「だいぶ慣れたよ。
最近サークルに入ったんだ。」

「そうなんだ。」

「でさ、そのサークルの…」

その後は、彼の大学の話など他愛のない話しを聞いていると、

「そろそろ出ようか。」

彼の一言でカフェを出る。

「家まで送るよ。」

私は彼の言葉に素直に頷いた…

私は少し前を歩く彼の背中を見つめながら

この間の光景を思い出す…

彼は今、前と変わらずに私に接してくれている…

もしかして私の見間違いなんじゃないかって思ってしまう自分がいる…

本当に見間違いだったとしたら?

私は海翔とこのまま付き合っていける?

その答えは…

〈NO〉

例えあれが私の勘違いだとしても、

私は前の様に海翔と付き合っていける自信はない…

「海翔、私ね…
海翔に話があるの…」

私は彼の背中に向かって話しかける。

すると海翔は…

「じゃあ、そこの公園にでも行こう。」

海翔は私の手をひいて公園に向かう。

公園に入ると近くにあったベンチに私を座らせる…