名前のなき想い



彼との待ち合わせのカフェにつき私はふと思い出す。

彼の部活が終わってからのデートはここ…

テスト勉強をするのもここ…

デートの待ち合わせもここ…  

このカフェには沢山彼との想いでが溢れている。

でももうこのカフェには来ることもなくなる…

私は、深呼吸をしカフェのドアに手を伸ばしお店の中に入る。

彼は私たちがいつも座っていた、
窓際の席に先に座っていた。

私は彼のいるテーブルに向かい彼の前に腰をおろす。

「久しぶりだね。
姫優から誘ってくれて嬉しいよ。」

彼は嬉しそうにそう言うと、飲み物を注文する。

待っている間はお互い久しぶりすぎて
何を話せばいいかわからず沈黙が続く…

「お待たせしました。」
 
私の目の前には、私の大好きなレモンティー…

彼が頼んだレモンティーを一口飲みほすと

私は彼が選んでくれたレモンティーを見つめながら、

彼が私の好きなものを知っていてくれた嬉しさと

この間の女の人にも
同じことをしてるのかななんて考えていたけど…

「もう大学には慣れた?」

そう沈黙を破ったのは私で…
彼は少しほっとした表情で話し始めた。