名前のなき想い



そんな麻恋に私は心配かけないように笑顔で

「大丈夫だよ。
さぁーご飯食べに行こう。」 

私達はいつもの屋上に向かう。

少し肌寒くなった外の空気に包まれながら

私達はいつものようにお弁当を広げ
卵焼きを食べようとすると…

なんだか急に吐き気に襲われる…

それに気づいた麻恋は心配そうに
「どうしたの?」私の顔を覗きこみ様子を伺う麻恋…

「なんか気持ち悪い…」と私が呟くと

「大丈夫?」と私の背中をさすってくれる麻恋。

麻恋がしばらく背中をさすってくれていた
おかげで少し楽になったので

「もう大丈夫。ありがとう。」

もう食べれそうにないと思いお弁当を片付けていると
麻恋が物欲しそうに私のお弁当を見ているので
「食べる?」

私は麻恋にお弁当を差し出す。

すると嬉しそうに私のお弁当広げ頬張り、

「おいしー。
姫優のお母さんの作るお弁当って
いつも美味しそうだなぁーって思ってたの!!!
思ってた通り凄く美味しいね!!!」

麻恋はあっという間に私のお弁当も平らげてしまった。