「姫優?」
今まで黙っていた麻恋は
私の名前を呼び真っ直ぐ私を見つめ、
「私には、その現場を見てないからなんにも言えないけど…
今まで姫優が先輩とぎくしゃくして
別れようって思ってたのは私知ってるけど…
今まで海翔先輩に別れを告げなかったのは、先輩に気持ちが残ってたからでしょ?」
私は麻恋の言葉に真っ直ぐな目に、
私は思わず目を反らしうつ向く。
だって麻恋の言ってることが当たっているから…
私は海翔と別れようと思っていた、
だけどそれが出来なかったのは
海翔に未練があるからだったんだよね…
でも、あの現場を見て
私は別れを決め海翔に連絡をした。
だって、私は…
海翔の負担になんてなりたくないから…
「私、金曜日海翔に会うんだ…」
私はそれだけ言うと、
空っぽのアイスの容器を、
ゴミ箱に捨てるために席を立ち、
「麻恋、帰ろう。」
自分の荷物を持ち出口に向かい、
ドアに手をかける、
「麻恋ー
早くしないとおいてくよ。」
私は麻恋を置いて先にお店を出て、
帰り道を一人で歩く。
しばらく歩いた所で
麻恋が息を切らしながら
「なんで置いていくのー!!!!」
なんて怒りながらも私の隣に並んで歩く。
私達はさっきまでの嫌な空気なんか
無かったかの様に笑っていた。
