私がぼーっと外の景色を眺めていると…

クラスがザワザワしはじめる。

周りを見ると皆帰りの支度をしていて

私も慌ててカバンに荷物を片付ける。

「さぁー
行きましょうか。」

麻恋が私の隣にやって来る。

「麻恋!
行こっか。」

麻恋と一緒に教室を出ようとすると…
 
「あ!!!
龍星って今日部活ないよね?」

私の隣で帰りの支度をしていた龍星に麻恋は声をかける。

「ないよ。」

そっけなく答える龍星。

「今からアイス食べに行くけど龍星も来る?」

「僕も行っていいの?」 

「もちろん!ねぇ?姫優?」

麻恋は私に返事を求める。 

「うん。そーだね。」

私は苦笑いで応える。