「じゃぁ、志帆、聞くわよ?片岡さんのこと、どういうふうに思ってるの?一緒にいて感じたこと全部話しなさい」

先生のように聞いてくる瀬奈。
なんかちょっと怖い。

すると、貝塚くんが横から
「ちょちょちょちょ!だめ!気付かせちゃだめ!」
と瀬奈を止めた。

「あんたねぇ!不安なのは分かるけど、…てか、貝塚くん、普通に好きって言えばいいじゃない」

なんの話をしているのだろう?

瀬奈は腕を組んで貝塚くんに呆れながら言う。
貝塚くんは、瀬奈の言葉で顔が真っ赤になった。

「言える訳ねーだろ!…嫌われてるし」