【唯華 side 】
「ゆいかーっ!いるー??入るよ?!」

なーんて騒ぎながら病室に入ってきたのは…!?

いつもバカ騒ぎばかりのバスケ部の仲間たちだった。

そして……雄翔!???

雄翔には、心配かけたくないから手術のことは一切話してないのに。

どうせもうすぐ夏休みだし親戚に不幸があったことになってるはず。

雄翔はうちの学校の男バスのキャプテン。私たちは2年に上がった頃から付き合ってた。

でもなんで?……!!華凜の仕業だ。華凜はそういうことを考えるのがすごく得意。

いや、好きなんだ。

多分。
そう思って部屋のはじっこにいた華凜を見るとこっちを見てニヤニヤ笑っていた。

やっぱり…。
後でお仕置きしとこ。


ってか、それどころじゃない!!!雄翔がいるんだ、こんな情けないとこ…。