ーキーンコーンカーンコーン


授業の終わりの合図が
流れる。


はぁ終わった。
長い長い学校は終わったぞ。

明日からは待ちに待った
春休み。


って、ゆーても
家でだらだらするのが現実。




ーガラガラ

勢い良く開いた扉に
騒ついてた教室はシーンとした。

鋭く回りを睨み付けて
ズンズンと自分の席に座る
今井聖夜。


ものすごいヤンキーの人。
それだけでまあ私には関係のない人だ。

めったに学校に来ないから
留年でも決まったんだろーな。

だから、学校に来たのか。
そーかそーか。

って納得してるわたし。

チラッと今井聖夜の方を見ると
耳に着けている星のピアスを
さり気なく触った。


あ‥‥。あのピアス。。




私のお姉ちゃんも持ってたよーな。
人気なのかな?あの星型ピアス。

私は耳はいちよう空いているが
めったにピアスなんてしない。
もうとじちゃっていいぐらいに。



さあ、帰ろう。
桜台高校1年4組も今日で終わりなんだな。花のJKを期待してた私にとっては
裏切られたけど。


ーガラガラ

っと、またドアが勢い良く開いた

「久保田、ちょっと職員室こい」

って、先生だ。
そして私を呼んだ。


「‥あ、はい」



んもう、帰ろうと思ったのに。