私と君の音が重なったとき



「えっと…私の名前は大槻鈴唯です。よろしくお願いしますっ」





「アンタ…すごい綺麗で通る声してんね」



「へ?飛鳥君の声だって綺麗だよ?」




「…そ」





すぐに顔を逸らしてしまう飛鳥君






「なあ、お前結構歌ってるだろ?」




「それ思った!すごい喉鍛えてるっぽい声するもん」






ええええ!?



なに?鍛えてるっぽい声って…太い声ってこと!?




うぅ…





「あ、違くてね?飛鳥の言ったとおり、すごいとおる声してるの」




「…?」





「おい、どうなんだよ」




「へ?あ!…う~ん。どうだろう?」





「なんだそれ」







奏太君はすごい呆れた顔をして見てくる




「音楽好き?」



!楓雅君のほうを驚いて見る




ニコニコと笑っているが、声は真剣



「ねぇ、好き?」










「…うん。」