「あんた今日から此処で働くのよ。」




え?…


あたしは加奈さんの顔を見た。


「あんたの叔母さんが仕送り送れなくなったんだよ。死んだってさ。」


加奈さんはあたしを見下ろし、笑いながらそう言った。



「…え?…叔母さんが?…」


「そうよ。自分の生活費と教育費、自分で稼ぎなさい。」





死んだ、のか…

…叔母さん


あたしは仕送りが途絶えたせいで


風俗に連れてこられたようだった。


「ここ私の知り合いがやってるから。あんた老けてるし、歳ぐらい誤魔化せるでしょ。」

あたしに拒否権なんてなかった。


加奈さんの言う事を聞いていないと




捨てられる


あたしは生きていけない


中学2年生の夏、




あたしは


身体を売った。