その時はまだ


自分の不幸さが笑えた。


これからおきる事なんて想像すらできなかった。



目の前にいるチャラチャラしたいかにもギャルって感じの加奈さん。


あたしのお母さんの妹。


育ててもらうんだから仲良くやっていかなきゃ


そればかり考えていた。


まだ、


あたしは純粋な悲劇のヒロインだった。