驚いてあたしは徹平の顔を見上げた。 「今、見るなって…。」 顔を赤くしてそっぽを向いている。 徹平と付き合ったのは友達の紹介。 お互い好きとかそういうのじゃなくて 二人共付き合ってる人は居なかったし、ノリで付き合ったってやつ。 一年も続いていたのはお互いの性格が似ている ただそれだけの理由だと思っていた。 あたしは本当に馬鹿だね。 いつも徹平が悲しい顔をするのは あたしのせいだったんだ。