徹平とは夜に公園で待ち合わせすることを約束して一旦解散。


「シャワー浴びてからー…あれ、浴衣どこにしまったっけなー。」


子供の頃から大好きな花火。


内心わくわくしている自分に気付いてちょっと恥ずかしくなった。


ミルクティ色の髪の毛をホットカーラー、コテで丁寧に盛っていく。


クローゼットの奥から引っ張り出した浴衣は真っ赤な牡丹が描かれていた。


お腹をへこまし黒色の帯できゅっと締める。

「きっつ!太ったかなぁ。…ってもう7時じゃん!」


あたしは急いで下駄に足をとおし

「いってきまーす」

誰もいない家に呟きドアを開けた。