――「よし、完成!美味しそうじゃん。」


今日は体育祭。


と、あたしの誕生日。

昨日いきなり

『さくらの手料理が食べたい。』

と弁当を作ってきてほしいのか徹平は言ってきた。


もちろん

『めんどくさい。』

の一言で返すあたし。

それでも

『いいから。作ってこいって。』

と俺様発揮の徹平。


見た目は可愛い系のに俺様。


あたしはこのギャップに弱いんだと最近気付いた。


徹平の俺様に折れたあたしは現在徹平とあたしの分の弁当を作り終えたところ。


これでも自炊してるあたしは料理なら得意。

カバンに2つのお弁当を入れて準備完了。


玄関の扉を開けた。


「行ってきます。」