「おはよー」


「おはよー、って!さくらが朝から来るなんて珍しいじゃん。」


昨日いつもより早く寝たせいか

遅刻することなく学校についた。


「まぁね」


少し得意気に言ってみる。


「そういえばさっ、昨日の花火大会さくら行った?」


「うん、行ったよ~凄い人だった。千夏は?」


「あたしは要と行ったんだけどさ、あいつと途中ではぐれちゃってさー。探してたら平気な顔でアイス食ってんの!」


同じクラスの千夏はあたしの中学からの親友。


…いや、友達Aかな。


要ってのは最近新しく千夏にできた彼。


「最低だね~」


「でしょでしょ?」


『ほんとムカつく!』

なんて言いながらも千夏は要君にベタ惚れなんだよなぁ。


そうこうしている内に担任のハゲたおっさんが教室に入ってきた