その日見た夢は不思議な夢だった。 夢 なんてめったに見ないあたしだから その夢は今でもはっきり覚えている。 まだ、 数時間しか会った事のないはずの利麻。 貴方が出てきたの。 でも あたしが見ているのは後ろ姿だけ。 それでも一目で利麻って分かった。 あたしは利麻が離れていかないように必死に腕を掴んでいた。 でもその瞬間あたしの足元が崩れていった。