追いかけなくていいんだろうか…
亮平が行かないならあたしが行こう
そう思って立ち上がった。
「あたし…「お前人の事言えんのかよ!さくらと会ってなかったんだろ?最近さくらずっと暗い顔してたよ、それも気づいてなかったんじゃねーの?!」
亮平の大きな声に追いかけようと動かした足を止めた。
利麻を追いかけると言おうとしたあたしの声は亮平によって打消される。
「…知ってるよ。さくらの暗い顔も、その理由も。」
徹平の言葉に胸が張り裂けそうだった。
徹平は気付いているんだ
あたしが徹平を避ける理由を。
「だったら!だったら…お前がさくらを元気づけてやれよ。」
「………今は俺等の事関係ないだろ?早く利麻ちゃん追いかけろよ!」
