「しかし、利麻は色気ねぇよなぁ。少しでいいからさくらの色気分けてあげてよ。」


亮平が利麻を見ながら言った。


あたしだって色気ないのに。


それに利麻はこんなにも可愛くてキラキラしてる。


一言で言うならお嬢様って感じかな。



「うっさいよ亮平は~」


利麻に叩かれた亮平の顔が痛そうで笑えた。

そんなささいな事で4人が一緒に笑って


この時間があたしには
幸せすぎて


幸せすぎて


ずっとこうしていたいと思った。






―人間は欲深い。


幸せである人ほどもっともっと幸せになりたいって思ってしまう。