人でにぎわっていた駅も


今は駅員さんとあたし達二人しかいない。


「じゃあ、今日は送ってくれなくていいから。……ばいばい。」


あたしは徹平に最後の別れをして駅の外へと歩きだした。




「まてよ…、まてよ!!」


徹平の大きな声にびっくりして


あたしは振り返った。


「っなんだよそれ!!なんで勝手に決めるんだよ!?俺の気持ちは無視かよ…お前が何をしてようと、過去になにがあろうと、俺は今のお前が好きなんだよ…」


段々弱っていく声。


その言葉にびっくりした。


あたしが別れを切り出してからずっと黙っていたから


正直ひかれたと思った。


……でも


…それでも、あたしには徹平の気持ちに答えられないよ。


「…ごめんね…」


ごめんね、


徹平…