早く会いたい。

もっと早く巡り会いたかった。

でも、そんなことは出来ないから…、その分時間を費やしたい。

好きってそうでしょ?

好きだから…泣いちゃうし。

好きだから、本気だから…失恋した時は辛い。

好きだから…一緒に居たい。

好きだから…、一緒に笑いあって居たい。

好きだから…、隠し事はナシにして欲しい。

沢山あるんだよ?

だから、今から伝えに行きます。

先輩が好きだから…、あたしも生きたいと思えた。



「先輩っ!」

あたしは屋上に続く階段で叫んだ。

ーバンッ!

ドアを思いっきり開け放った。

「悠貴先輩っ!」


あたしが笑顔を向けた先には…

いつもアナタだけが居て欲しい。


そう思っちゃうあたしは、我儘ですか?

あたしは笑顔で先輩に近寄った。

そして、悠貴先輩の手を掴んだ。







「悠貴先輩、愛してます!」







恥ずかしさなんてもうどうだっていい。

好きなんだもん。

愛してるんだもん。

これだけじゃ駄目なの?


先輩の目には…涙が溜まっていて…。

あたしはそんな悠貴先輩を抱きしめた。

「悠貴先輩…あたしが一番近くにいます。好きです!大好きです!だから…あたしを頼ってよっわぁ!?」

ードテン

あたしは思いっきり押し倒された。

その時の悠貴先輩の笑顔は…凄く綺麗だった。


幸せそうに笑う姿に…あたしは、また一目惚れをしました。


「俺も好き。俺も愛してる。繰明が居なきゃ俺は俺じゃなくなる」

あたしは自然に涙が出てきた。

そして、先輩を見て笑顔を向けた。

悠貴先輩の後ろには、綺麗に輝く太陽があって…。

それに晴天の空。

綺麗だった。

もう、これ以上ない幸せだ。



だから、先輩と乗り越えたい。