SEEKLETLOVE

「なぁ…何泣いてんだよ」


え?


あたし…泣いてる?


「泣いて…んの?あたし、が」


「おー。ボロボロ泣いてる。」


そんな言葉が返ってきて─


泣いてたんだ、あたし。


いつの間に泣いてたんだ。


「何もないから…」


強がっていうけど



通用なんかしなくて─



「何もなかったら涙なんか出ねぇぞ」



「…うるさいっ。今日は休む」


あたしはそう言って布団を頭から被った。


ダメだとてっきり言われるかと


思ってたのに、



「分かった。」



優しくそう言われてしまった。