雨が降っている。



あたしは、いらない子なんだから。



そんなのどうだっていい。



あたしは、雨が降っているのにも



気が付かず、無我夢中で走った。



あたしには何もいらない。



家族も友達もましてや大切な人でさえも。



悲しくはない。



寂しくもない。

あたしはずっと1人で生きていくのだから。